ズドゥハチのベスト セルビア最後の旅する仕立て屋の作

糸車が紡いだのでもなく、織り手が織ったのでもなく、仕立て屋の女が縫ったのでもない。ナマズの腹から取り出され、蝋燭の炎で縫われ、川の流れを裏地とした。若者が着れば三年踊り、老人が着れば三年黙した。鍛冶屋ニキフォルが着れば、道の導くままに歩み、周りは真っ暗闇となった。

このベストは、今もなお旅する仕立て屋の伝統を守るセルビア最後の男によって仕立てられたもの。20世紀初頭の農民用ベストを忠実に再現し、手縫いのボタンホールやピックステッチなど、ほぼ全てが手作業で仕上げられている。20世紀中頃のユーゴスラビア製デッドストックのヴィンテージウール生地使用。裏地はウズベキスタン産の煮染めコットン。植物タンニン鞣しの革ボタン。魔術的な一着。

サイズ：M
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