#2 呪術師のジャケット

野生のローズマリーのかたわら、オオカミナスビのかたわら、青い黄昏の中、夜に、男がゆっくりと歩いていく。彼の後ろを、道端を、道を、ローズマリーを、オオカミナスビを、夜を、青を、暗い森を抜けて、女が歩いていく。道の上、辻の上に、ジャケットが落ちている。暖を取るためにジャケットを羽織る。暗闇の中、森の中、夜に、霧雨の中で、野生のローズマリーの下、オオカミナスビの下、夕方の小道を、秋の森を、夜を、青を、暗闇を抜けて、男は歩いていく。

1940年代の軍用ジャケットの型紙を用いて裁断され、多くの手作業（手縫いのボタンホールやピックステッチを含む）で仕立てられたジャケット。リトアニアで特別に織られたウォッシュドリネンコットン混紡生地。裏地はウズベキスタン産の象牙色ウォッシュドコットン。ベジタブルタンニンなめしのレザーボタン。魔術的な一着。

サイズ：M
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